会長挨拶

田村半十郎会長
(田村酒造場十六代目当主)
酒造稲門会会長の田村半十郎です。平素は酒造稲門会の活動にご理解・ご協力を賜り、皆さまには厚くお礼申し上げます。
酒造稲門会は、2000年に早稲田大学第14代総長・奥島孝康氏を顧問に、瑞泉酒造社長・佐久本武氏を初代会長に迎えて発足し、早稲田大学出身者ゆかりの酒造会社(通称「早稲田蔵」)を中心に、会員相互の交流と研鑽を重ねてまいりました。その後、第2代会長には、竹下登元総理のご実家としても知られる竹下本店の社長・竹下三郎氏が就任し、さらなる活性化に尽力されましたが、コロナ禍などの影響もあり、やむを得ず活動は一時休止となっておりました。しかし再び、早稲田蔵の団結を求める機運が高まり、2025年4月、新生・酒造稲門会として活動を再開する運びとなりました。
新たに生まれ変わった酒造稲門会は、単なる会員同士の親睦にとどまらず、会員蔵の発展を力強く支えることを主要な目標としています。その実現に向けて、地域や職域の稲門会との積極的な連携を図り、「早稲田蔵」の存在をより広く発信してまいります。そして、早稲田蔵が醸す美酒が、約1400にのぼる国内外の稲門会の皆さまに末永く愛されるよう、力を尽くしてまいります。
日本酒をはじめとする酒文化は、先人たちの叡智とたゆまぬ努力により、今なお進化を続けています。そして2024年には、「日本の伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録され、世界的な評価を受けるに至りました。
酒造稲門会の活動が、母校・早稲田大学はもとより、世界に誇る日本酒文化のさらなる発展に寄与できるよう、より多くの方々に本会の趣旨をご理解いただき、ご賛同いただけますことを、心より願っております。